ブルー・ナ・ボーニャ(ボイン渓谷の考古遺跡群)は、ダブリン北方約50kmにあるボイン川北岸に位置する考古遺跡群です。ニューグレンジ、ノウス、ドウスという3つの主要な先史時代の遺跡から構成されており、ヨーロッパ最大かつ最も重要な先史時代の巨石美術の集積地とされています。
ニューグレンジをはじめとする巨大な羨道墳は精巧な渦巻き文様の石刻で飾られ、冬至の日の出の光が内部の奥深くまで届くよう緻密に設計されていることでも知られています。これらの記念物は、社会的・経済的・宗教的・葬送的な機能を果たしていたと考えられており、周辺には約90を超える関連する遺構も点在しています。
新石器時代の人々が持っていた高度な天文学的知識と建築技術の水準を今日に伝える、極めて貴重な遺産となっています。当時の人々は農耕とともに定住生活を営みながら、巨石を用いた大規模な公共事業を成し遂げており、その社会組織の高度さをうかがい知ることができます。
緑豊かなボイン川流域に広がるこの一帯は、5000年以上前に築かれたとは思えないほど精密な石組みを今に残し、訪れる人々に古代人の知恵の深さを伝えています。