オフリド地方の自然及び文化遺産は、アルバニアと北マケドニアにまたがる複合遺産で、面積は約9万4729ヘクタールに及びます。オフリド湖は第三紀から続く淡水固有種の生物相を育む地質学的に古代の構造湖で、200種を超える固有の動植物、うち17種の固有魚類が生息しています。
1979年に自然遺産として、1980年に文化遺産の価値が加えられて登録され、2019年にはアルバニア側の湖域を含める拡大登録が行われました。
オフリドの町はヨーロッパ最古級の集落の一つとされ、主に7世紀から19世紀にかけて築かれた市街地には、スラブ最古の修道院である聖パンテレイモン修道院や、11世紀から14世紀の800点を超えるビザンツ様式のイコンが伝わります。湖畔浅瀬には先史時代の杭上住居跡が3か所確認され、リン半島には6世紀半ばに創建された初期キリスト教会の遺構も残っています。
オフリド湖は最大水深約290メートルに達し、周辺の山地とあわせて独自の気候条件を形成しており、固有種の多様性を支える要因の一つとされています。旧市街には石畳の狭い路地に沿って伝統的な木造住宅が建ち並び、湖畔の丘の上には古代からの要塞跡も残っています。
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