プランバナンの寺院群は、インドネシアのジャワ島中部にあるヒンドゥー教寺院群で、世界遺産に登録されています。9世紀、マタラム王国の統治のもとで建立され、シヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの三神を祀る主要寺院を中心に、200基を超える大小の祠堂が方形の境内に整然と配置されています。
中心となるシヴァ寺院は高さ約47メートルに達し、東南アジアにおけるヒンドゥー教建築の最高傑作の一つとされています。寺院の回廊には、インドの叙事詩ラーマーヤナの物語が連続する浮彫として刻まれており、当時の人々が礼拝の道を巡りながら物語をたどる構成になっていたと考えられています。
10世紀頃の火山活動や地震により一時放棄され長らく密林に埋もれていましたが、20世紀の発掘・修復事業によって主要な建造物群が再建されました。ジャワにおけるヒンドゥー教建築と彫刻芸術の頂点を示す遺跡として国際的に高く評価されています。境内周辺には現在も小規模な祠堂の遺構が点在し、当時の宗教複合施設の広がりを伝えています。
火山灰や地震による損傷からの再建作業は現在も部分的に継続されており、修復技術の研究対象としても注目されています。
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