シダーデ・ヴェーリャ、リベイラ・グランデの歴史地区は、カーボベルデのサンティアゴ島にある15世紀創建の植民都市遺跡で、世界遺産に登録されています。1462年頃に建設されたこの都市は、ヨーロッパ人がサハラ以南アフリカに築いた最初期の植民都市の一つとされ、大西洋を挟むヨーロッパ、アフリカ、アメリカ大陸を結ぶ三角貿易の重要な中継地として繁栄しました。
港には奴隷貿易の拠点としての機能も担わされ、多くのアフリカ人がこの地を経由して新大陸へ送られたという歴史を持っています。市街にはアフリカ最古級とされる教会や、要塞、旧市庁舎などの遺構が残されており、当時の植民地都市計画の様相を伝えています。大西洋を越えた奴隷貿易の起点となった都市として、負の歴史を含めた人類史の重要な証言地とされています。
都市は火山性の急峻な地形に築かれ、海賊の襲撃を受けやすい立地であったため、周辺には防衛用の要塞も複数築かれました。植民地都市としての機能と負の歴史の両面を伝える稀少な遺跡として、保存と教育の取り組みが進められており、地域社会にとっても重要な歴史学習の拠点として位置づけられています。
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