チャコ文化は、北西部に位置する遺跡群からなる文化遺産です。プエブロ族は2000年以上にわたり南西部の広大な地域に居住しており、なかでもチャコ・キャニオンは850年から1250年にかけて、プエブロ族の祖先の文化における主要な中心地であり、先史時代のフォーコーナーズ地域における儀式・交易・政治活動の拠点でした。
チャコは記念碑的な公共・儀礼用建造物と、独特な建築様式で知られ、それまでにもその後にも類を見ない、古代の都市的な儀礼中心地を有しています。遺跡群は精巧に設計された道路網によって結ばれており、その一部は現在も確認することができます。
チャコ社会は1020年から1110年ごろに最盛期を迎え、厳しい自然環境のなかで達成されたこれらの成果は、今なお驚異的なものとされています。多層構造を持つ「グレートハウス」と呼ばれる石造建築群は、高度に組織化された社会と精緻な石積み技術の到達点を今日に伝えています。
乾燥した荒野に広がる遺跡群は、当時の人々が持っていた天文学的知識や交易ネットワークの広がりをうかがわせる貴重な手がかりとなっています。遠方から運ばれた貝殻や鉱物も出土しており、当時の広範な交流のあり方をうかがい知ることができます。