エチミアジンの大聖堂と教会群、およびズヴァルトノツの考古遺跡は、アルメニア中央ドーム式十字型教会の発展過程を示す世界遺産です。4世紀から7世紀にかけての宗教・建築上の到達点を伝えています。
エチミアジンの母聖堂は西暦301年から303年頃、トルダト3世王と聖グリゴール啓蒙者によって建立され、アルメニア教会建築のキリスト教建築全体への貢献を示す代表例とされています。
登録資産は、母聖堂と聖ガヤネ教会を含む区域(30.2ヘクタール)、聖フリプシメ教会と聖ショガカト教会を含む区域(25.3ヘクタール)、ズヴァルトノツ考古遺跡(18.8ヘクタール)の3区域から構成されます。ズヴァルトノツ教会は7世紀に建設され、四つのアプスを持つ内部空間を三層の円形構造と多面体の外観に収めた設計が特徴です。
2000年に登録基準(ii)(iii)により登録されました。エチミアジンはアルメニア使徒教会の総本山として、301年のキリスト教国教化以来、現在に至るまで宗教上の中心地であり続けています。ズヴァルトノツの考古遺跡は7世紀後半の地震により倒壊しましたが、発掘によって基礎部分と建築装飾の多くが確認され、当時の建築技術を知るうえで重要な資料となっています。
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