Z thomas, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons
カスビのブガンダ王国の王墓は、アフリカ東部ウガンダの首都カンパラ近郊にある王族墳墓で、世界遺産に登録されています。1882年、ブガンダ王国の王ムテサ1世の宮殿として建設され、その死後に王の墓所として転用されたことに始まり、以後歴代の王が葬られる霊廟として用いられてきました。
中心となる大型の円形建造物ムジブ・アザーラは、木材や葦、樹皮布などの植物性素材のみを用いて建設され、東アフリカにおける伝統的建築技術の頂点を示す事例として評価されています。円錐形の茅葺き屋根は精緻な編み込み技術によって支えられ、金属釘を一切使用しない伝統工法が今なお継承されています。
この地はブガンダ王国の精神的中心地として王の戴冠式など重要な儀礼の場としても用いられてきました。2010年の火災により主要建造物が焼失しましたが、伝統技術を用いた再建事業が進められています。周辺には歴代王妃の墓所や関連施設も配置され、王族の埋葬慣習の全体像を伝えています。
植物性素材のみで巨大な建造物を築く工法は口伝によって継承され、定期的な葺き替えを通じて技術が保持されており、王家に仕える一族が代々管理を担ってきました。
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