ラリベラの岩の聖堂群は、エチオピア北部の町ラリベラにある岩窟教会群で、世界遺産に登録されています。12世紀から13世紀にかけて、エチオピア正教会の聖地エルサレムに代わる巡礼地を築くため、当時の王ラリベラの命により一枚岩の岩盤を上部から掘り下げる形で11の聖堂が建設されました。
各聖堂は地表からくり抜かれた岩をそのまま建材として用いる独自の工法で築かれ、屋根、壁、柱に至るまで一つの岩塊から彫り出されている点が最大の特徴とされています。聖堂群は地下水路や通路によって互いに結ばれ、巡礼者が複数の聖堂を巡拝できるよう計画的に配置されています。
中でも十字架形の平面を持つ聖ギオルギス聖堂は、精緻な彫刻技術の到達点を示す代表例として知られています。今なお現役の礼拝施設として多くの巡礼者を集めており、生きた信仰の場として継承されている点も高く評価されています。聖堂群は「新しいエルサレム」を築くという構想のもと配置されたとされ、周辺の地名にも聖書に由来するヨルダン川などの呼称が用いられています。
壁面や柱には幾何学文様や十字架を模した精緻な装飾も数多く残されています。
📷 気になる書籍の画像を押すと、Amazonで商品の詳細を確認できます。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。