アスマラ:アフリカのモダニズム都市は、エリトリアの首都アスマラにある20世紀前半の都市計画と建築群からなる世界遺産です。19世紀末からイタリアの植民地支配下に置かれたアスマラでは、1930年代のイタリア統治期に、本国で流行していたモダニズム、アール・デコ、未来派といった様式を取り入れた都市計画が大規模に展開されました。
映画館、銀行、行政庁舎、カトリック大聖堂などの公共建築が、直線的で機能的な意匠や曲線を多用した造形とともに数多く建設され、当時のヨーロッパの前衛的な建築思潮がアフリカの都市に集中的に持ち込まれた稀少な事例とされています。ガソリンスタンドにまで飛行機を思わせる意匠が採用されるなど、都市全体が一つの建築実験場のような性格を持っていた点も特徴です。
長期にわたる紛争や孤立により大規模な再開発を免れたことで、当時の都市景観が改変されずに良好な状態で保存されています。市内には多数のモダニズム建築が現存し、都市全体が20世紀建築の博物館のような様相を呈しています。映画館チネマ・インペロの流線型の外観や、円形給油塔のガソリンスタンドなどが著名な建造物として知られています。
植民地時代の都市計画が今の市民生活の基盤となっています。
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