城塞都市ベニー・ハンマードは、アルジェリア中北部、ムシラの北東36キロメートル、標高1000メートルの山中にある考古遺跡です。アルジェの建設者の息子ハンマードにより11世紀初頭の1007年に建設され、ハンマード朝の最初の都となりましたが、1090年、ヒラール族の侵入により放棄されました。
周囲7キロメートルにわたる一部が解体された城壁の内側に、宮殿群やモスクなど数多くの重要建築が残されています。大モスクの礼拝室は13廊8区画から成り、アルジェリア最大級の宗教建築の一つとされ、その尖塔はアルジェリア最古級のミナレットとされています。
この遺跡はイスラム文明において最も詳細に年代が特定された建築複合体の一つとされ、ハンマード朝の建築的洗練と、マグレブ・アンダルシア・シチリアに及んだ影響力を伝えています。遺構には貯水池や庭園を備えた宮殿跡も含まれ、都市機能と居住空間が一体的に計画されていたことがわかります。
11世紀の短期間で放棄されたため後世の改変を受けておらず、創建当初の都市構造がほぼそのままの形で保存されている点が、この遺跡の学術的な価値を高めています。
📷 気になる書籍の画像を押すと、Amazonで商品の詳細を確認できます。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。