アフパットとサナインの修道院は、アルメニア北部ロリ地方にある2つの修道院複合体から成る世界遺産です。クユリケ朝の繁栄期にあたる10世紀から13世紀にかけて建設されました。サナイン修道院は装飾写本の彩飾画家と書家の学校として知られていました。
両修道院はビザンツ教会建築の要素とコーカサス地方の伝統的な民家建築の様式を融合させた、この時代のアルメニア宗教建築の頂点を示す事例とされています。それぞれの建物は機能、立地、様式上の選択を反映しながら配置され、非対称でありながら量感の釣り合いが取れた、風景と調和する統一的な複合体を形成しています。1996年に登録基準(ii)(iv)により登録されました。
ハフパット修道院は険しい山岳地形の中に築かれ、大聖堂を中心に礼拝堂、図書館、鐘楼などの建物が複合的に配置されています。サナイン修道院も同様に、聖堂や墓廟、学舎を含む複数の建物から構成され、両修道院とも周囲の岩山や渓谷の景観と調和するように設計されています。石造アーチや彫刻装飾が施された建築群は、当時の高度な石工技術を今日に伝えています。
周辺地域には関連する橋や墓碑なども残り、中世アルメニアの宗教・文化活動の広がりを示す資料となっています。
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