マドリウ・パラフィタ・クラロー渓谷は、アンドラにある面積4247ヘクタールの文化的景観です。氷河によって形成された地形、牧草地、森林の谷から成り、人々が数千年にわたりピレネー山脈高地の資源を利用してきた様子を伝える縮図と位置づけられています。13世紀にさかのぼる共同土地所有の制度が今日まで存続しており、住居、段々畑、石畳の道、製鉄の跡などが残されています。
4つの共同体がこの土地を所有する共同土地管理の仕組みは700年以上にわたり継続してきました。渓谷はアンドラ国内で唯一、道路が通じていない地域として残されており、羊飼いの小屋、農業関連の建物群、カタルーニャ式の鍛冶場など多様な構造物が確認されています。これらは土地と人間との調和的な結びつきを示す事例として、登録基準(v)により2004年に登録されました。
渓谷内には夏季の放牧に利用された高地牧草地と、冬季の居住地とを結ぶ伝統的な移動の経路が残されています。石造りの小屋や段々畑は、急峻な地形の中で限られた資源を活用した土地利用の形態を示し、鉄鉱石を精錬した炉の跡は農牧業に加えて手工業も営まれていたことを伝えています。
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