ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ(古代ローマの別荘群)は、シチリア島ピアッツァ・アルメリーナ近郊にある4世紀のローマ時代の邸宅遺跡です。西ローマ帝国の農村経済を支えた広大な所領の中心地として機能していました。
この邸宅は同種の建築の中でも特に豪華な例とされ、ほぼすべての部屋を飾るモザイクの質の高さで知られており、現地に残るモザイクとしてはローマ世界で最も優れたものの一つと評価されています。当時の主要な社会・経済構造を具体的に示す豪奢なローマ別荘の代表例とされ、発掘された約4000平方メートルの建物内には芸術性の高い、広範囲にわたるモザイクが残されています。
1997年に登録基準(i)(ii)(iii)により登録され、登録面積は8.92ヘクタール、緩衝地帯は10.37ヘクタールです。モザイクには狩猟の場面や神話の主題、日常生活の情景が写実的に描かれ、なかでも運動着姿の女性たちを描いた「ビキニガールズの間」の床モザイクはとりわけ広く知られています。
邸宅は住居区画、浴場、宴会場など機能ごとに複数の棟から構成され、豪華な内装とあわせて当時の富裕層の生活様式を伝える資料となっています。
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