ボロブドゥールの仏教寺院群は、インドネシアのジャワ島中部にある仏教遺跡群で、世界遺産に登録されています。8世紀から9世紀にかけてシャイレーンドラ王朝のもとで建立された巨大な仏教建造物ボロブドゥールを中心に、周辺のムンドゥット寺院やパウォン寺院も含めて登録されています。
方形の基壇の上に円形のテラスを重ねたピラミッド状の構造を持ち、頂部には釣鐘型のストゥーパが配置され、全体で仏教の宇宙観を立体的に表現しています。回廊の壁面には仏陀の生涯や前世の物語、当時の社会生活を描いた浮彫が2500面以上にわたって刻まれ、参拝者は下層から上層へと巡りながら悟りに至る道程を追体験する構成になっています。
9世紀以降火山灰に埋もれて長らく忘れ去られていましたが、19世紀初頭に再発見され、20世紀後半には国際的な支援のもとで大規模な修復事業が行われました。世界最大級の仏教建造物として国際的に高く評価されています。
石材の切り出しから運搬、加工に至る建設工程は当時としては極めて高度な組織力を要したと考えられており、周辺のムンドゥット寺院やパウォン寺院との位置関係にも一連の巡礼動線としての意図がうかがえます。
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