シドニーのオペラハウスは、オーストラリアのシドニー港シドニー・コーブに面して建つ20世紀を代表する建築物で、世界遺産に登録されています。デンマーク人建築家ヨーン・ウツソンの設計により、1959年に着工、1973年に完成しました。
帆や貝殻を思わせる白い曲面屋根が幾重にも重なる独創的な造形は、当時の技術水準では前例のない構造計算と施工技術を要し、完成までに当初の想定を大きく超える年月と費用を要したことでも知られています。屋根の外殻には無数のタイルが用いられ、光の当たり方によって表情を変える意匠が特徴です。
内部には複数の劇場やコンサートホールが備えられ、オペラや演劇、音楽の公演拠点として国際的に高い評価を受けています。20世紀建築における独創的な造形美と技術革新を象徴する建造物として、登録から比較的短期間で世界遺産に認められた点でも注目されています。
設計者のウツソンは建設途中で予算や工期をめぐる対立から現場を離れ、竣工式には出席しなかったという経緯でも知られています。港に面した立地は建物の造形と海景を一体化させる効果を生み、シドニー・ハーバー・ブリッジとともに都市を象徴する景観を形成しています。
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