ロペ-オカンダの生態系と残存する文化的景観 Ngangorica, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
WORLD HERITAGE

ロペ-オカンダの生態系と残存する文化的景観

ガボン 複合遺産
🌿 文化的景観
英名 Ecosystem and Relict Cultural Landscape of Lopé-Okanda
登録年 2007年
地域 アフリカ
登録基準 (iii)(iv)(ix)(x)
(iii)現存する、または消滅した文化的伝統・文明の存在を伝える、稀有な証拠である。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。
(ix)陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化における、重要な生態学的過程を代表する見本。
(x)学術上または保全上顕著な価値を有する、絶滅のおそれのある種の生息地を含む、生物多様性保全上最も重要な自然の生育地。

ロペ-オカンダの生態系と残存する文化的景観は、ガボン中部の熱帯雨林地帯にある複合遺産で、世界遺産に登録されています。赤道直下に広がるこの地域には、氷河期にも生き残った古い熱帯雨林と、サバンナが混在する独特の生態系が形成されており、ゴリラやマンドリルなど多様な霊長類の生息地として国際的に知られています。

渓谷沿いには先史時代の岩絵が数多く残されており、少なくとも紀元前4000年頃から人類が居住してきた痕跡が確認されています。この地域はまた、バントゥー系民族が中央アフリカから南部アフリカへと拡散していった歴史的な移動経路の要衝とされ、複数の民族集団の文化的痕跡が層をなして残されています。

自然環境の連続性と人類移動史の双方を伝える稀少な地域として、自然遺産と文化遺産の両基準で評価されています。渓谷を流れるオゴウェ川の水運は古くから交易路としても利用され、自然環境が人類の移動と文化交流を支えてきた様子を具体的に伝えています。マンドリルの世界最大級の群れが観察されることでも知られ、霊長類研究の重要な拠点ともなっています。

開けたサバンナと密林が入り混じる独特の地形は、多様な生態系の遷移過程を観察できる稀少な条件を提供しています。

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