ウッド・バッファロー国立公園は、カナダ北部のアルバータ州と北西部準州にまたがる北米最大級の国立公園で、世界遺産に登録された自然遺産です。広大な亜寒帯林と草原、湿地が広がるこの地域は、絶滅の危機に瀕していたアメリカバイソンの野生の群れが現存する数少ない生息地として国際的に知られ、種の保存における重要な役割を果たしてきました。
世界最大級の内陸デルタであるピース・アサバスカ・デルタも公園内に位置し、渡り鳥をはじめとする多様な野生生物の生息地として機能しています。絶滅危惧種であるアメリカシロヅルの唯一の自然繁殖地としても知られ、その保護は国際的な保全活動の焦点とされています。
手つかずの広大な原生自然が保たれている点も高く評価され、北米大陸における大規模な自然保護区の成功例として位置づけられています。先住民デネ族やクリー族が伝統的にこの地で狩猟や漁労を営んできた歴史もあり、自然保護と先住民の生活文化の両立が図られています。広大な面積は九州とほぼ同程度とされ、北米大陸屈指の規模を誇る保護区としても知られています。
多様な生態系が広範囲に連続して保たれている点は、野生動物の長距離移動を支える上でも重要な意味を持っています。
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