ギリシャの首都アテネの中心にそびえるアクロポリスは、古代ギリシャ文明を代表する神殿群が立ち並ぶ丘です。紀元前5世紀、政治家ペリクレスの主導のもとで大規模な再建が行われ、女神アテナを祀るパルテノン神殿を中心に、エレクテイオン、プロピュライア(前門)、アテナ・ニケ神殿などが建設されました。
パルテノン神殿はドーリア式建築の頂点とされ、視覚的な補正技術を駆使した精緻な設計と、彫刻家フェイディアスによる彫刻装飾で知られています。これらの建造物は古代ギリシャの美術、建築、民主政治の理念を象徴するものとして、西欧文明に多大な影響を与えました。
長い歴史の中で神殿からキリスト教会、モスク、火薬庫へと用途を変えながら存続してきましたが、今日も古代建築の傑作として保存修復が続けられています。1687年にはオスマン帝国とヴェネツィア共和国の戦闘によりパルテノン神殿内部に貯蔵されていた火薬が爆発し、建物の多くが損壊しましたが、その後長期にわたる修復事業により当時の姿が丹念に復元されつつあります。
丘の南斜面にはディオニュソス劇場やヘロディス・アッティコス音楽堂も残されています。
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