ブトリントの考古遺跡
WORLD HERITAGE

ブトリントの考古遺跡

アルバニア 文化遺産
英名 Butrint
登録年 1992年/1999年範囲拡大/2007年範囲変更
地域 ヨーロッパ
登録基準 (iii)
(iii)現存する、または消滅した文化的伝統・文明の存在を伝える、稀有な証拠である。

ブトリントは、アルバニア南部、サランダ近郊に位置する考古遺跡です。先史時代から人が居住し、ギリシャの植民都市、ローマの都市、司教座として発展した後、ビザンツ統治下で繁栄期を迎え、ヴェネツィアによる短期の占領を経て、周辺に湿地が形成されたことにより中世後期に放棄されました。

紀元前5万年から19世紀にいたる地中海史の縮図とされ、考古遺跡、記念建造物、自然環境が一体となった文化的景観を形成しています。

紀元前800年頃からのギリシャ文化の影響を受けたカオニア族の居住、紀元前44年の干拓地へのローマ植民、5世紀の司教座建築、9世紀のビザンツによる再建、アンジュー家・ヴェネツィア・オスマン帝国による要塞化と、複数時代の占拠の痕跡が段階的に確認できます。

保存状態の良い劇場、モザイク床を持つ洗礼堂、初期キリスト教バシリカの遺構などが残り、古代から中世にかけての文明の変遷を伝える資料とされています。遺跡は湿地や湖沼に囲まれた自然環境の中に位置しており、考古遺構と周辺の生態系が一体となった景観を形成している点も特徴です。

城壁や城門の跡も各時代にわたって重ねて築かれており、都市の防御構造が時代ごとに変化してきた過程をたどることができます。

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