バルーミニのスー・ヌラージは、サルデーニャ島にある青銅器時代後期(紀元前2千年紀後半)の防御建築、ヌラーゲの中でも最も優れた事例とされる遺跡です。ヌラーゲは切頭円錐形の石造の塔を特徴とする構造物で、内部には迫り出し式のヴォールト天井を持つ石組みの部屋があり、世界の他地域には類例のない建築形式とされています。
バルーミニの複合遺構は紀元前1千年紀、カルタゴの圧力を受ける中で拡張されました。中央の主塔は高さ18.5メートルを超え、内部に相互に連結する3つの部屋を持ち、周囲を4つの副塔と城壁が取り囲んでいます。後に円形の住居からなる集落がその周りに形成されました。
紀元前1600年から1200年頃の建設から、紀元後3世紀頃までの長期にわたる居住が確認されており、サルデーニャの青銅器時代文明が経た社会・政治上の変遷を伝える資料となっています。塔の内部は石を持ち送りにして積み上げるコルベル工法によるドーム状の天井を備え、当時の高度な石工技術を示しています。
周辺の円形住居群からは日用の土器や道具も出土しており、集落全体の生活の様子をうかがい知ることができます。1949年に発掘が始まって以降、島内の他のヌラーゲ研究の基準ともなってきました。
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