トスカーナのメディチ家の別荘と庭園は、トスカーナ地方の各地に点在する12の別荘と2つの庭園から成る世界遺産です。メディチ家が15世紀から17世紀にかけて築いたこれらの邸宅は、芸術の庇護を通じたヨーロッパ文化への同家の大きな影響力を伝えています。
自然と調和しながら余暇・芸術・知的活動のための空間を提供する、当時としては革新的な建築様式を打ち立て、貴族の田園邸宅の新たなモデルとして、イタリア国内はもとよりヨーロッパ各地の同種の邸宅の手本となりました。メディチ家の経済的・政治的な力によって支えられた広範な芸術庇護は、近代ヨーロッパの文化・芸術の発展を大きく方向づけました。
登録資産は12の完全な形で残る別荘とその庭園、および2つの娯楽用庭園から構成され、自然への愛好と余暇・芸術・知的探求を調和させた理想的な貴族の田園生活のあり方を体現しています。カレッジ荘やポッジョ・ア・カイアーノ荘などが含まれ、それぞれ異なる時期のメディチ家当主の趣向を反映した建築様式と庭園構成を持っています。
周辺の農地と一体となった配置は、権力の象徴であると同時に農業経営の拠点としても機能していたことを示しています。
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