モデナ:大聖堂と市民の塔(トッレ・チヴィカ)、グランデ広場
WORLD HERITAGE

モデナ:大聖堂と市民の塔(トッレ・チヴィカ)、グランデ広場

イタリア 文化遺産
英名 Cathedral, Torre Civica and Piazza Grande, Modena
登録年 1997年
地域 ヨーロッパ
登録基準 (i)(ii)(iii)(iv)
(i)人類の創造的才能を表す傑作である。
(ii)建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展に関し、人類の価値観の重要な交流を示すもの。
(iii)現存する、または消滅した文化的伝統・文明の存在を伝える、稀有な証拠である。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。

モデナの大聖堂、市民の塔、グランデ広場は、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州の都市モデナ中心部にある世界遺産です。1099年に建設が始まった大聖堂は、彫刻家ヴィリジェルモとランフランコという建築家の共同作業によるもので、ロマネスク建築の傑作とされています。

ファサードや内部には聖書の物語や民衆の生活を題材にした精緻な彫刻が施され、当時の職人技術の高さを伝えています。隣接する高さ約87メートルの市民の塔(ギルランディーナ)は、都市の権威と市民の団結を象徴する鐘楼として建設され、内部には都市の度量衡の基準となった木製の桁が保管されていたと伝えられています。

大聖堂の内部にはヴィリジェルモによる浮彫が施された説教壇や、聖ジミニャーノの聖遺物を納める祭壇も設けられています。彫刻には天地創造から最後の審判に至る聖書の主題が連続的に配置され、当時の信徒に向けた視覚的な教材としての役割も果たしていました。

大聖堂前に広がるグランデ広場は宗教建築と市民生活の場が一体となった都市構成を示し、宗教と市民権力の関係を表す優れた実例として評価されており、広場を囲む建物の配置は現在もほぼ当時のまま残され、市の中心として日常的に利用され続けています。

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