アッシジのサン・フランチェスコ聖堂と関連建造物群は、イタリア中部ウンブリア州にある聖フランチェスコゆかりの宗教施設群からなる世界遺産です。聖フランチェスコは12世紀末から13世紀にかけて清貧を旨とする托鉢修道会フランチェスコ会を創設し、その没後まもなく上下二層構造の聖堂が建設されました。
上堂の壁面にはジョットとその工房による聖フランチェスコの生涯を描いた連作フレスコ画が残され、写実的な人物表現と空間構成によって、その後のイタリア絵画に大きな影響を与えたとされています。下堂にはチマブーエやシモーネ・マルティーニらによる作品も残されています。
聖堂の地下には聖フランチェスコの遺骸を納める墓所が設けられ、上堂・下堂という二層構造が信仰上の意味を伴って構成されています。上堂は光を多く取り込む明るいゴシック様式、下堂は瞑想的な低い天井のロマネスク的空間として対照的に設計されています。
登録範囲にはサン・フランチェスコ聖堂のほか、聖女キアラが眠るサンタ・キアーラ聖堂やポルツィウンコラ礼拝堂を含むサンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂なども含まれ、中世宗教建築と記念碑的絵画が一体となった巡礼地としての価値が認められています。
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