ピサのドゥオーモ広場は、イタリア中部トスカーナ州の都市ピサにある大聖堂、洗礼堂、鐘楼(ピサの斜塔)、墓所カンポサントの4つの建造物からなる世界遺産です。11世紀から14世紀にかけて建設され、白大理石を用いた列柱の連続によって構成されるピサ・ロマネスク様式の代表例とされています。
大聖堂は1063年、海上貿易で得た富をもとに建設が始まり、東方の建築様式の影響も取り入れられています。鐘楼は8層構造で高さ約56メートルに達し、建設中から地盤沈下により傾斜が生じ、現在も約4度傾いた状態で残されており、20世紀末には倒壊防止のための大規模な安定化工事が行われました。
カンポサントは聖地エルサレムの土を運んで敷き詰めたと伝えられる墓所で、内部には中世からルネサンス期にかけてのフレスコ画が残されていましたが、第二次世界大戦の被害により一部が損なわれ、後年修復が進められました。洗礼堂は円形の平面を持ち、内部の優れた音響効果でも知られ、聖歌を歌うと長い残響が生まれる構造として来訪者に紹介されています。
広場全体は「奇跡の広場」とも呼ばれる芝生の緑地に囲まれ、白い大理石の建造物群が緑と対比をなす一体的な景観を形成しています。
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