ボローニャのポルティコ群は、イタリア北部エミリア・ロマーニャ州の都市ボローニャにある柱廊付き歩道からなる世界遺産です。ボローニャでは12世紀以降、大学の拡大に伴う人口増加に対応するため、建物の1階部分を街路側に張り出させて柱で支える構造のポルティコが各所で建設されるようになりました。
総延長は市内だけで約38キロメートルに及び、雨や日差しを避けながら歩ける屋根付きの歩行空間として、都市の隅々まで張り巡らされています。木造の初期の柱廊から、後には石造やレンガ造の壮麗な柱廊へと発展し、サント・ステファノ聖堂周辺やサン・ルカ聖堂へと続く長大な回廊など、時代ごとに異なる建築様式が併存しています。
丘の上の聖堂まで続く約3.8キロメートルのポルティコは666のアーチから構成され、悪天候でも徒歩で参詣できるよう建設されたもので、単一の回廊としては世界最長級とされています。私有地の一部を公共の通行に供するという都市計画上の工夫が、長期間にわたり継承・拡張されてきた点が評価されています。
中世に大学が拡大する過程で、上階の増築部分を街路にせり出させる形で許可した結果、この独特の景観が都市全体に広がったとされています。
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