ルウェンゾリ山地国立公園は、アフリカ東部ウガンダのコンゴ民主共和国との国境地帯にある自然遺産です。「月の山」とも呼ばれるルウェンゾリ山地は、赤道直下にありながら万年雪と氷河を頂く珍しい高山地域であり、火山活動によらない断層運動で隆起したアフリカ大陸で最も高い非火山性山塊とされています。
標高に応じて低地熱帯雨林から高山湿原、氷雪地帯まで劇的に変化する植生帯が連続しており、他に類を見ない巨大化した高山植物群落が広がる独特の景観が形成されています。険しい地形と多湿な気候のため長らく人跡未踏に近い状態が保たれ、固有種を含む豊かな動植物相が育まれてきました。
周辺に暮らす地域住民にとっても精霊が宿る聖地として信仰の対象とされており、自然環境と土着の精神文化が結びついた地域でもあります。赤道直下の氷河という稀少な自然現象を含む地域として国際的に高く評価されています。園内の氷河は近年の気候変動により急速な後退が確認されており、変化の速度を継続的に観測する研究拠点としても重要視されています。
多雨地帯特有の霧に覆われた森林景観も特徴の一つで、苔むした巨木が立ち並ぶ独特の景観を形成しています。
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