オデーサの歴史地区は、ウクライナ南部の港湾都市オデーサにある都市景観で、世界遺産に登録されています。18世紀末、ロシア帝国の拡張政策のもとで黒海に面する軍港・商業港として建設が始まり、その後多民族が行き交う国際貿易都市として急速に発展しました。
フランスの都市計画の影響を受けた放射状の街路網と、新古典主義様式を基調とする建造物群が調和した都市景観が特徴とされ、劇場や大学、商業施設など多様な建築様式が街並みに反映されています。黒海に面する階段状の広場ポチョムキン階段は、都市を象徴する景観として知られ、港と市街地を結ぶ象徴的な空間となっています。
多様な民族と文化が共存してきた歴史を持つ港湾都市として国際的にも重要視されてきましたが、近年の軍事的緊張による被害を受け、危機遺産リストに掲載され保護の強化が求められています。オペラ座や大学、多数の博物館など文化施設も街並みに調和して配置され、19世紀の国際貿易都市としての繁栄を今に伝えています。
旧市街の街路には当時の石畳が今も残され、地下には旧市街を縦横に走る広大な採石場跡のトンネル網も広がっており、戦時中には避難壕としても利用されました。
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