キーウ(聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キーウ・ペチェルーシク大修道院)は、ウクライナの首都キーウにある宗教建造物群で、世界遺産に登録されています。11世紀、キエフ大公国の大公ヤロスラフ賢公の命により建立された聖ソフィア聖堂は、ビザンティン建築の様式を基礎としながら、東スラヴ地域独自の意匠を融合させた初期の記念碑的建造物とされています。
内部には創建当初のモザイク画とフレスコ画が良好な状態で残され、東方正教会美術の最古級の作例として国際的に高く評価されています。もう一つの構成資産であるキーウ・ペチェルーシク大修道院は、11世紀に地下洞窟を掘って開かれた修道生活に起源を持ち、以後地上に多数の聖堂や鐘楼が増築され、東スラヴ正教世界における最も重要な巡礼地の一つに発展しました。
両施設は東スラヴ地域におけるキリスト教受容と建築文化発展の出発点を示す遺構として評価されています。聖ソフィア聖堂は複数の身廊とドームを組み合わせた複雑な構成を持ち、後のルーシ諸公国の教会建築の規範ともなりました。大修道院の地下洞窟には歴代の高僧の遺体が今も安置され、巡礼の対象となっています。
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