ブハラの歴史地区は、ウズベキスタン中部の都市ブハラにある旧市街からなる世界遺産です。紀元前から都市が存在したとされるこの地は、9世紀から10世紀にかけてサーマーン朝の首都として繁栄し、以後も中央アジアにおけるイスラム学問と交易の中心地として長期間発展を続けました。
都市内には千年近い歴史を持つイスマーイール・サーマーニー廟をはじめ、カラーン・モスクとその尖塔、複数のマドラサや隊商宿が良好な状態で残されています。日干しレンガと焼成レンガを巧みに組み合わせた建築技術と、青色タイルによる幾何学文様の装飾は、中央アジアのイスラム建築の発展過程を体系的に示すものとされています。
旧市街には迷路のような狭い路地や伝統的な市場ドームが今も残り、中世都市の生活構造をそのまま伝える稀少な事例として国際的に評価されています。カラーン・ミナレットは高さ約47メートルに達し、遠くからも都市の目印として機能してきました。13世紀のモンゴル軍侵攻の際にも破壊を免れたと伝えられる逸話が残り、以後も都市の象徴として市民に大切にされてきました。
地震にも耐えた独自の基礎構造も注目されています。
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