ヒヴァのイチャン・カラは、ウズベキスタン西部の都市ヒヴァにある城壁に囲まれた旧市街で、世界遺産に登録されています。中央アジアのオアシス都市として古くから栄え、19世紀にはヒヴァ・ハン国の首都として最盛期を迎え、城壁内には宮殿、モスク、マドラサ、霊廟などの建造物が密集する形で整備されました。
カルタ・ミナルと呼ばれる未完成の巨大なミナレットは、完成すれば当時の中央アジア最大級の高さに達する計画であったと伝えられ、青色タイルで覆われた独特の外観で知られています。城壁は日干しレンガを用いて築かれ、都市全体を囲む防衛構造としての機能と、内部の建造物群を統一感ある景観にまとめる役割を果たしてきました。
城壁に囲まれた旧市街全体がほぼ完全な形で保存されている点は中央アジアでも稀少とされ、シルクロード交易都市の姿を今に伝える貴重な事例として国際的に高く評価されています。旧市街には複数のマドラサや隊商宿も密集しており、狭い路地を歩くだけで当時の都市生活の構造を体感できる点が特徴です。
宮殿タシュ・ハウリの内部装飾には青色タイルと木彫りが多用され、ハン国の宮廷文化の豊かさを今に伝えています。
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