タシュケントのモダニズム建築(中央アジアにおける近代性と伝統)は、ウズベキスタンの首都タシュケントにある20世紀の近代建築群で、世界遺産に登録されています。1966年の大地震により市街地の大半が壊滅的な被害を受けたことを契機に、ソビエト連邦下で大規模な都市再建計画が進められ、モダニズム建築の理念に基づく多数の公共建築や集合住宅が建設されました。
設計には中央アジア各地の伝統的な建築意匠が取り入れられ、太陽光を遮る格子状の日除けや幾何学文様の装飾など、地域の気候風土と美意識を反映した独自のモダニズム様式が発展しました。劇場やホテル、博物館などの公共建築は、鉄筋コンクリートを用いた大胆な造形と伝統文様の融合によって、社会主義建築における地域性の表現を示す事例とされています。
震災復興と近代建築思想、地域の伝統が交差した都市開発の記録として国際的に評価されています。広い並木道と一体的に計画された街区構成も特徴とされ、社会主義体制下における都市計画思想を具体的に伝える資料としても重視されています。近年は取り壊しの危機に直面する建物も多く、歴史的建造物としての価値の再評価と保存の両立が課題となっています。
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