コロニア・デル・サクラメントの歴史地区は、ウルグアイ南西部の都市コロニア・デル・サクラメントにある旧市街で、世界遺産に登録されています。1680年、ポルトガルによってラプラタ川対岸のスペイン領ブエノスアイレスを望む戦略的な地に建設され、以後スペインとポルトガルの間で支配権が幾度も入れ替わった歴史を持っています。
旧市街には石畳の狭い街路と、ポルトガル、スペイン双方の植民地建築様式が混在する住居群が残され、両国の建築文化が層のように積み重なった稀少な都市景観を形成しています。街の中心には要塞跡や灯台、教会が配置され、ラプラタ川流域における植民地支配の変遷を伝える歴史的証言としての価値も持っています。
夕日が沈む美しい街並みとしても知られ、南米における欧州植民都市の発展過程を示す事例として国際的に評価されています。旧税関や総督の家など行政関連の建物も残り、川を挟んだ両国勢力の攻防の歴史を伝える資料としても重視されています。
石畳の路地には往時の砲台跡も点在し、木造の柱廊を持つ住居群は地域独自の建築様式として今も大切に保存されており、当時の測量に基づく不規則な街区割りも特徴の一つとされています。
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