ケブラーダ・デ・ウマウアカは、アルゼンチン北部フフイ州にある峡谷地帯です。インカ道(カミノ・インカ)と呼ばれる主要な文化的交易路の一部をなし、高地砂漠に水源を発するリオ・グランデ沿いに約150キロメートルにわたって続き、南のリオ・レオンとの合流点まで至ります。
この渓谷は約1万年にわたり交易路として利用されてきた証拠を残し、先史時代の狩猟採集民、15〜16世紀のインカ帝国、19〜20世紀の独立運動に至るまでの痕跡が確認されています。コクタカには約1500年前に起源を持つとされる石積みの農業段丘が広範囲に残り、現在も利用されており、プカラと呼ばれる城塞化された集落群と関連しています。
先史時代から共和政期まで続く集落跡が数百か所残り、自然環境と人間社会の連続性を伝える進化する文化的景観と位置づけられています。渓谷は標高2000メートルを超える高地に位置し、赤や黄色に彩られた地層が露出する独特の景観でも知られています。
植民地時代にはスペインとの間で銀や物資を運ぶ隊商路として利用され、19世紀の独立戦争においても軍隊の移動路として重要な役割を果たしました。
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