ロス・アレルセス国立公園は、アルゼンチン北部パタゴニアのアンデス山脈に位置し、西側の境界はチリとの国境と接しています。氷河によって形成された地形に湖沼と河川が広がり、温帯林が卓越しています。樹齢3600年を超えて生育するアレルセ(パタゴンヒバ)の木がこの地では良好な状態で保たれています。
総面積18万8379ヘクタールにわたる公園内には、モレーン、圏谷、U字谷などの氷河地形が見られ、湖沼系を形成しています。バルディビア温帯雨林の要素を含む、手つかずのパタゴニア森林が広範囲に保存されており、この生態区は生物地理学的な隔離のもとで独自の種分化が進んできたとされています。
絶滅危惧種であるアレルセは世界で二番目に長寿な樹木種とされ、他地域で伐採が進む森林と比較して極めて良好な保全状態にあります。公園内には氷河によって削られた複数の湖が連なり、フツェラウフケン湖などの水系は透明度の高さでも知られています。
プーマやウエムル(アンデスジカ)など絶滅危惧種を含む野生動物の生息地としても重要で、開発の影響をほとんど受けていない原生的な森林生態系が広範囲に保たれています。
📷 気になる書籍の画像を押すと、Amazonで商品の詳細を確認できます。
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。