メンフィスのピラミッド地帯は、エジプト北部のナイル川西岸に広がる古代都市メンフィスとその周辺の墓地遺跡群で、世界遺産に登録されています。古王国時代の首都であったメンフィスの周辺には、ギザからダハシュールに至る広範囲にわたり歴代ファラオのピラミッドが分布し、古代エジプト建築の壮大さを今に伝えています。
中でもギザの三大ピラミッドは、紀元前26世紀頃のクフ王、カフラー王、メンカウラー王の墓として建設され、巨大な石材を精密に積み上げる高度な建築技術の到達点とされています。近郊のダハシュールには、屈折ピラミッドや赤いピラミッドなど、真正なピラミッド形状が確立される以前の試行錯誤の過程を示す建造物も残されています。
大スフィンクスをはじめとする付属の神殿群も含めて登録されており、王権と来世信仰が密接に結びついた古代エジプトの墓制の発展を体系的にたどることができる遺跡群として国際的に高く評価されています。
さらにサッカラには、エジプト最古級の巨大石造建築とされるジェセル王の階段ピラミッドがあり、建築家イムホテプの設計によって初めて石材が本格的に用いられた画期的な事例として知られています。周辺の墓地遺跡は長期にわたり利用され続けました。
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