コー・ケー:古代リンガプラもしくはチョック・ガルギャーの考古遺跡は、カンボジア北部の密林地帯にある10世紀の古都遺跡で、世界遺産に登録されています。928年から944年までの短期間、アンコールに代わってクメール王朝の首都が置かれたこの都市には、七層のピラミッド型構造を持つプラサット・トム寺院をはじめとする大規模な建造物群が残されています。
急峻な階段状のピラミッド寺院は、当時の王が絶大な権力を誇示するために建設したと考えられており、短期間の遷都にもかかわらず驚くべき規模の建設事業が行われたことを物語っています。周辺には巨大な人工貯水池バライも築かれ、王都の水資源管理システムの発達ぶりがうかがえます。
密林に覆われた状態で長く保存されてきたことから遺構の残存状態が良好で、クメール建築史における独自の一時代を伝える貴重な遺跡とされています。近年になって地雷の除去が進み一般公開が可能となったことから、比較的新しく注目を集めるようになった遺跡としても知られています。
短期間の遷都という特異な歴史的背景が、独自の建築様式を生み出す実験的な土壌になったとも考えられています。
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