ギニアビサウの大西洋岸に広がるビジャゴス諸島は、約88の島々と小島からなる群島で、マングローブ林、干潟、砂浜、熱帯林など多様な生態系が複合する沿岸・海洋地域です。オマティ・ミンオと呼ばれる中核区域を含み、ウミガメの産卵地やカバの生息地、渡り鳥の重要な中継地として知られ、多数の絶滅危惧種が確認されています。
潮の干満が大きく、干潟や浅海域が広範囲に形成されることから漁業資源にも恵まれ、地元のビジャゴ人は伝統的な漁法や儀礼を通じて島々の自然と深く結びついた生活を営んできました。1996年にはユネスコの生物圏保存地域にも指定されており、島ごとに異なる自然環境と、それに根ざした伝統文化や社会制度が今なお維持されている点が高く評価されています。
開発の圧力が少ないまま独自の生態系が保たれてきた地域です。島々には人が定住しない無人島も多く含まれ、動植物の生息環境が人間活動の影響を受けにくい状態で維持されています。潮位差の大きい干潟は多数の渡り鳥にとって渡りの途中の重要な休息地となっており、季節ごとに飛来する種数の多さでも知られています。
ビジャゴ人の社会では島や資源の利用に関する伝統的な取り決めが今も生活の指針として受け継がれています。
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