アル・アインの文化的遺跡群(ハフィート、ヒリ、ビダ・ビント・サウードとオアシス群)は、新石器時代以来、砂漠地帯における定住的な人類の営みを証言する遺跡群です。
数多くの先史文化の痕跡が残されており、紀元前2500年ごろにさかのぼる円形の石造墳墓や井戸、日干しレンガによる住居・塔・宮殿・行政施設、そして鉄器時代にさかのぼる精巧な灌漑システム「アフラージ」などが含まれます。人類が狩猟採集から定住生活へと移行していった過程を示す遺跡として位置づけられています。
新石器時代から鉄器時代に至る、連続する先史文化の定住の歴史を伝える証言であり、北東アラビアの文明が水管理の技術と農業の発展を通じて、5000年にわたり砂漠環境との持続的な関係を築いてきた過程を記録しています。
ハフィート、ヒリ、ウンム・アン・ナール文化に由来する遺構を含む17の構成資産からなり、アラビア半島における青銅器・鉄器時代の人類の発展を今に伝える貴重な遺産です。地下水路を通じて砂漠にオアシスを築いた古代の知恵は、現在もアル・アインの街を潤すナツメヤシ農園に受け継がれています。
丘の上に点在する円形の墳墓群は、過酷な砂漠環境で人々が築いてきた暮らしの知恵を今日に伝えています。