Florian Kriechbaumer, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
ファヤ先史景観は、アラビア半島東部、ペルシャ湾とアラビア海に挟まれたアラブ首長国連邦シャルジャ首長国に位置する遺跡です。中期旧石器時代から新石器時代にあたる約21万年前から6千年前までの考古学的証拠が連続して保存されています。この地域では約2万年周期で乾燥期と湿潤期が繰り返され、狩猟採集民や牧畜民はその厳しい気候変動に適応しながら生活していました。
人々は生存のためだけでなく、地形が持つ資源も活用し、石材の採取加工などを行っていたことが確認されています。多様な水源と原材料に恵まれた立地は、超乾燥環境における人類の適応と回復力を示す重要な手がかりを提供しています。遺跡では層状に堆積した地層が確認されており、極端な環境変化に対応した古代の人々の生活戦略が段階的に記録されています。
発掘調査では石器製作の作業場跡や、遊動的な生活を営んだ痕跡も見つかっており、長期間にわたる連続した人類居住の記録として学術的な価値が高いとされます。登録面積は2万9085ヘクタール、緩衝地帯は6万5841ヘクタールに及びます。