ネゲヴにある香料の道と砂漠都市群は、イスラエル南部のネゲヴ砂漠に点在する、ハルツァ、マムシット、アヴダト、シヴタの4つのナバテア人の町と、関連する要塞群・農業景観から成る世界遺産です。これらは地中海沿岸に至る乳香・香辛料交易路沿いに広がっています。
紀元前3世紀から西暦2世紀にかけて、南アラビアから地中海の港へ乳香と没薬を運ぶ、きわめて収益性の高い交易網が築かれ、これらの集落はその拠点として機能しました。過酷な砂漠環境に適応した高度な水利システムと都市建築が特徴です。
登録資産はペトラから地中海の港へ向かう主要な商業路沿いに位置する4つの町、4つの要塞、2つのキャラバンサライを含む計10か所の主要遺跡から構成され、総延長約2000キロメートルに及ぶ交易網の一部をなしていました。大規模な農業を可能にした高度な集水・灌漑システムが各所に残り、当時の姿をとどめた文化的景観となっています。
アヴダトには神殿跡や住居群、教会、要塞など複数の時代にまたがる遺構が重なり、ナバテア人からローマ・ビザンツ期に至る都市の変遷をたどれます。各都市には隊商のための宿泊・給水施設も整備され、砂漠を横断する長距離交易を支えていました。
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