ヴェネツィアとその潟
WORLD HERITAGE

ヴェネツィアとその潟

イタリア 文化遺産
英名 Venice and its Lagoon
登録年 1987年
地域 ヨーロッパ
登録基準 (i)(ii)(iii)(iv)(v)(vi)
(i)人類の創造的才能を表す傑作である。
(ii)建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展に関し、人類の価値観の重要な交流を示すもの。
(iii)現存する、または消滅した文化的伝統・文明の存在を伝える、稀有な証拠である。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。
(v)伝統的な居住形態や土地利用形態を代表する、人類と環境とのふれあいを示す顕著な例。
(vi)顕著な普遍的価値を有する出来事・生きた伝統・思想・信仰・芸術的作品と直接関連するもの。

ヴェネツィアとその潟は、イタリア北東部アドリア海沿岸に位置する潟湖上に築かれた都市とその周辺の湿地帯からなる世界遺産です。5世紀頃に本土から逃れた人々が浅瀬の島々に定住したことに始まり、中世から近世にかけて地中海交易の中心地として繁栄しました。

サン・マルコ寺院、ドゥカーレ宮殿、リアルト橋をはじめ、118の島々を結ぶ150以上の運河と400以上の橋が独特の都市景観を形成しています。ビザンティン、ゴシック、ルネサンス、バロックなど各時代の建築様式が混在し、ティントレットやティツィアーノなど画家たちの作品も数多く残されています。

造船施設アルセナーレでは中世に高度な分業体制による船の量産が行われ、ヴェネツィアの海洋国家としての経済力を支えました。街には自動車が入れず、移動は徒歩と船に限られており、ゴンドラをはじめとする水上交通が今も日常の生活手段として機能しています。

都市を囲む潟は、外海からの波を和らげる自然の防波堤としても機能し、住民は古くから水路の浚渫や堤防の維持管理によって潟と共生する技術を蓄積してきました。近年は高潮や観光による環境負荷が課題となっており、保全のための取り組みが続けられています。

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