ピエモンテのブドウ園景観:ランゲ・ロエロとモンフェッラートは、イタリア北西部ピエモンテ州に広がるブドウ栽培地帯からなる世界遺産です。バローロやバルバレスコといった高級赤ワインの産地として知られるこの地域では、中世以来続くブドウ栽培の伝統と、それに基づく土地利用の在り方が良好に保存されています。
丘陵地形に沿って整然と並ぶブドウ畑、点在する集落や城、ワイン生産と貯蔵のための施設群が一体となった文化的景観を形成しており、登録範囲は5つのブドウ園景観地区とカヴール城のあるグリンザーネ・カヴール村から構成されています。
この地域は長期熟成に適した土着品種ネッビオーロの栽培地としても知られ、生産者の技術と土地の特性が結びついた伝統的な農業景観の事例とされています。ブドウ畑の間には防風や境界の目印として植えられた木々や、収穫を祝う地域の祭礼も残り、農業と結びついた生活文化が景観の一部として維持されています。
バローロ城やグリンザーネ・カヴール城など丘陵を見渡す拠点には、かつての領主や生産者が地域経営に関わってきた歴史も刻まれています。景観の維持には、地元自治体と生産者団体による継続的な取り組みが行われています。
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