コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ丘陵群は、イタリア北東部ヴェネト州にある発泡性ワイン、プロセッコの産地からなる世界遺産です。急峻な丘陵斜面に沿って人力で耕作されるブドウ畑が広がり、機械化が困難な地形での伝統的な段畑農法「チリオーニ」と呼ばれる階段状の畝立てが特徴的な景観を形成しています。
この一帯は17世紀頃からブドウ栽培が本格化し、19世紀には品種グレラを用いた発泡性ワインの生産技術が確立されました。丘陵の稜線を縫うように延びる「プロセッコ街道」沿いには、小規模な村落やワイナリーが点在し、地域固有の土地利用の歴史を伝えています。
険しい斜面での栽培には熟練した手作業が不可欠であり、世代を超えて受け継がれてきた栽培技術と、それによって形成された独特の縞模様状の丘陵景観が評価の対象となっています。カルティッツェと呼ばれる丘は特に上質なブドウの産地として知られ、地域内でも格付けが細かく区分されています。
この地域のワイン生産は家族単位の小規模な農家によって支えられており、機械化が進んだ他地域とは異なる労働集約的な農業形態が今も続けられています。
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