シュトルーヴェの測地弧
WORLD HERITAGE

シュトルーヴェの測地弧

ウクライナ エストニア スウェーデン ノルウェー フィンランド ベラルーシ モルドバ ラトビア リトアニア ロシア 文化遺産
英名 Struve Geodetic Arc
登録年 2005年
地域 ヨーロッパ
登録基準 (ii)(iv)(vi)
(ii)建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展に関し、人類の価値観の重要な交流を示すもの。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。
(vi)顕著な普遍的価値を有する出来事・生きた伝統・思想・信仰・芸術的作品と直接関連するもの。

シュトルーヴェの測地弧は、北欧からロシア、東欧を経て黒海沿岸に至る10か国にまたがる測量遺構群で、世界遺産に登録されています。19世紀、ドイツ生まれの天文学者フリードリヒ・ゲオルク・ヴィルヘルム・フォン・シュトルーヴェが指揮し、約2800キロメートルにわたる三角測量網を構築することで、地球の正確な形状と大きさを算出する試みが行われました。

測量には265の主要な測定点が用いられ、そのうち34の観測点が世界遺産として登録され、石造の標識や金属製の標柱、岩に穿たれた孔などさまざまな形態の測量標が現存しています。この事業は国境を越えた国際的な科学協力の先駆的事例とされ、当時の政治的な緊張関係にもかかわらず複数の国が協力して達成された点が高く評価されています。

得られた測量データは地球の扁平率の算出に貢献し、近代測地学の発展に大きな影響を与えました。科学技術史における国際協力の記念碑的事業として評価されています。測量点は森林や岩盤、教会の尖塔など多様な場所に設けられ、当時利用可能な最先端の測量機器と数学的手法が駆使されました。現存する標識の多くは今なお現地で確認することができます。

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