ピマチオウィン・アキは、カナダ中部のマニトバ州とオンタリオ州にまたがる広大な森林地帯で、世界遺産に登録された複合遺産です。先住民アニシナアベ語で「命を与える大地」を意味するこの地域は、数千年にわたり先住民アニシナアベ族が持続可能な形で利用してきた広大な亜寒帯針葉樹林からなり、伝統的な土地利用の慣習が今も継承されています。
狩猟や漁労、野生の食物採集といった生業は、共同体の精霊観や倫理観と密接に結びついており、自然資源を枯渇させない独自の管理体系が構築されてきました。湖沼や湿地が複雑に入り組んだ手つかずの原生自然も保たれており、生態系の保全と先住民文化の継承が一体となった稀少な事例として評価されています。
先住民主導の申請プロセスを経て登録された点でも、遺産保護における先住民の主体性を示す先例とされています。世界最大級の手つかずの淡水域生態系の一つともされ、五大湖に匹敵する規模の水系が広範囲にわたり自然のまま保たれています。地域コミュニティが管理運営の中心を担っています。
四つの先住民の首長団体が国や州の機関と協働して管理計画を策定しており、伝統的な知識に基づく持続可能な資源管理のモデルとしても注目されています。
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