Earwig, Attribution, via Wikimedia Commons
ジャー動物保護区は、カメルーン南部のジャー川に囲まれた熱帯雨林地帯にある自然保護区で、世界遺産に登録された自然遺産です。川に三方を囲まれた地形により外部からのアクセスが限られてきたこの地域には、ほぼ手つかずの状態の熱帯雨林が広がり、コンゴ盆地の森林生態系を代表する地域として国際的に高く評価されています。
園内には140種を超える哺乳類が生息するとされ、ニシローランドゴリラやチンパンジー、マルミミゾウなど絶滅の危機に瀕する大型動物の重要な生息地となっています。伝統的にバカ族などの狩猟採集民がこの森と共生してきた歴史も持ち、森林資源を持続的に利用する生活文化が今も一部で継承されています。
近年は違法伐採や密猟の圧力が高まっており、生態系の保全に向けた国際的な支援と協力が課題とされています。植生調査によれば数千種の植物が確認されており、多様な菌類や昆虫も含めて熱帯雨林生態系の複雑さを象徴する地域と位置づけられています。保護区周辺には緩衝地帯も設けられ、地域住民の生活と自然保護の調整が図られています。
三方を川に囲まれた地形は天然の要害としても機能し、外部からの人為的な圧力を長らく和らげてきました。
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