テサロニキの初期キリスト教とビザンツ様式の建造物群
WORLD HERITAGE

テサロニキの初期キリスト教とビザンツ様式の建造物群

ギリシャ 文化遺産
英名 Paleochristian and Byzantine Monuments of Thessalonika
登録年 1988年
地域 ヨーロッパ
登録基準 (i)(ii)(iv)
(i)人類の創造的才能を表す傑作である。
(ii)建築・技術・記念碑的芸術・都市計画・景観デザインの発展に関し、人類の価値観の重要な交流を示すもの。
(iv)人類の歴史上重要な段階を物語る建築様式・建築物群・技術の集積、または景観の顕著な例。

ギリシャ北部の港湾都市テサロニキには、4世紀から15世紀にかけて建設された初期キリスト教およびビザンティン様式の教会群が数多く残されています。かつてビザンティン帝国第二の都市として栄えたこの町は、東方正教会の重要な宗教的中心地であり、時代ごとの教会建築様式の変遷をたどることができる点で高く評価されています。

代表的な構成資産には、円形建築を特徴とするアギオス・ゲオルギオス聖堂、バシリカ様式のアギオス・ディミトリオス聖堂、精緻なモザイクで飾られたアヒロピイトス聖堂などが含まれます。都市はオスマン帝国支配下でモスクに転用された教会もあり、宗教建築の用途転換の歴史も伝えています。

各聖堂の内部には、時代によって異なる様式のモザイクやフレスコ壁画が層をなして残されており、初期キリスト教美術からビザンティン美術後期に至る発展過程を一つの都市の中で見渡せる点が学術的に重視されています。ロトンダと呼ばれる円形建築はもともとローマ皇帝ガレリウスの霊廟として建設され、後に教会、モスクへと用途を変えながら今日まで存続してきました。

都市を囲む城壁の一部も現存しており、防衛拠点としての性格を併せ持っていたことがうかがえます。

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