モンティチェロとヴァージニア大学は、アメリカ独立宣言の起草者であり第3代大統領を務めたトマス・ジェファーソンによって設計された、新古典主義建築を代表する2つの建造物からなる世界遺産です。ジェファーソンは1769年から1809年にかけて自邸モンティチェロを、また1817年から1828年にかけてヴァージニア大学の中核をなす「学問の村」を設計しました。
古典古代の建築様式を取り入れたその意匠は、ヨーロッパの伝統を受け継ぎながら、新生アメリカ共和国の理想を象徴するものとして高く評価されています。両建造物は、革新的な平面構成や洗練された比例、個性的な設計によって卓越した新古典主義を体現しており、自由・高潔さ・自治、そして教育と農業に結びついた繁栄という古代ローマの理想を想起させます。
ジェファーソンの古典建築に対する深い知見と、新古典主義運動への重要な貢献を今日に伝える建築群です。丘の上に建つモンティチェロの邸宅と、円形図書館を中心に広場を囲むように配置された大学の校舎群は、いずれもジェファーソン自身の理想とする知の共同体像を色濃く反映した設計となっています。