チャンパネール‐パーヴァガドゥ遺跡公園は、インド西部グジャラート州にある丘陵地帯の考古学遺跡群からなる世界遺産です。標高800メートルを超えるパーヴァガドゥの丘陵とその麓に広がるチャンパネールには、先史時代の遺構から16世紀に至るまでの多様な時代の建造物が連続的に残されています。
15世紀末、グジャラート・スルタン朝の王マフムード・ベガダーによって都が置かれ、ヒンドゥー教とイスラム教の建築様式が融合した独自の都市が短期間のうちに築かれました。ジャーミ・マスジドをはじめとする多数のモスクや宮殿、貯水池、城壁、水利施設などが未完成のまま良好な状態で残存しており、当時の都市計画の全貌を知ることができる稀少な事例とされています。
丘陵の頂上にはヒンドゥー教とジャイナ教の寺院群が点在し、現在も巡礼地として多くの人々が訪れています。防衛施設として築かれた城壁や城門も各所に残り、軍事・宗教・生活の各機能が一体となった複合的な遺跡景観を形成しています。短期間で放棄された都市であるため往時の姿がほぼそのまま保存されている点も特徴です。
乾季にも生活用水を確保できる貯水池・水路網の設計にも当時の技術水準がうかがえます。
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