ドーラヴィーラ:ハラッパーの都市は、インド西部グジャラート州のカッチ湿地にあるインダス文明の都市遺跡で、世界遺産に登録されています。紀元前3千年紀から紀元前2千年紀にかけて存続したこの都市は、城塞部、中間市街、下層市街という明確な階層構造を持つ計画都市として設計されており、インダス文明における都市計画の到達点を示す事例とされています。
乾燥地帯にありながら大規模な貯水池群と精巧な排水システムを備え、雨水を効率的に集めて利用する水管理技術の高さがうかがえます。城壁の建設には石材が多用されており、日干しレンガを主体とする他のインダス文明都市とは異なる独自の建築様式を示しています。
市内の入口部分からは大きな文字が刻まれた看板状の遺物が出土しており、インダス文字を用いた公共的な表示の事例として注目されています。競技場とみられる広場や複数の門も確認されており、各層の市街には身分や機能に応じた区画が設けられていたと考えられています。貯水池と連結する排水路の勾配も精密に計算されていたことが分かっています。
出土した印章や度量衡から、周辺地域との広範な交易ネットワークに組み込まれていたことも明らかになっています。
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